【群馬】上毛かるたに人口減の波…「ち」の札「力あわせる二百万」が「百九十万」に改訂へ

1: 征夷大将軍 ★2023/12/22(金) 16:11:25.57 ID:t54GK8hl9

群馬県民に親しまれている「上毛かるた」の県の人口をうたう読み札「【ち】力あわせる二百万」が、人口減少のあおりを受けて「百九十万」に修正される。３０年間「二百万」できたが、県人口は２０１２年に２００万人を割り込み、１９０万人割れも目前。関係者からは「かるたで遊ぶ子どもも減っており、変更は寂しい」との声も聞かれる。（前橋支局　飯田尚人）
県などによると、上毛かるたが初めて発行された１９４７年の読み札は、「力あわせる百六十萬（まん）」。その後、県人口が１０万人増える度に改訂してきた。県民は「ち」の札の表記が何万人だったかによって世代がわかるほどだという。
９３年には大台の２００万人に到達し、この年から「二百万」の表記に。しかし、２００４年の２０３万人をピークに減少へ転じ、今年１１月１日時点で１９０万３５９人。今月１日時点の人口は２５日に発表されるが、１９０万人を割り込む可能性がある。
新型コロナ禍にかるた大会が相次いで中止になり、昨年の上毛かるたの販売数は７７４０部で、コロナ禍前の１９年と比べて４割減。小中学生の大会を主催する同県子ども会育成連合会事務局長の高橋清さん（６６）は「最近は大会を開かない子ども会も増えてきた。子どもの数も減っており、読み札が変わることは寂しい」と嘆く。
群馬県の歴史・文化に詳しい高崎商科大の熊倉浩靖特任教授は「人口減が読み札にも表れるのはショッキングなことだが、県全体で地域活性化に向けた基盤作りを再考するきっかけにしてほしい」と話している。
◆上毛かるた＝１９４７年、子供たちに故郷に誇りを持ってほしいとの願いを込めて作られ、地域の偉人や文化などを紹介した「郷土かるた」の先駆けとなった。「【つ】つる舞う形の群馬県」「【け】県都前橋生糸の市」など４４の札がある。
読売新聞2023/12/22 14:14
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231222-OYT1T50126/