【舛添要一氏】国防相“更迭”、ゼレンスキーを悩ますウクライナの汚職蔓延ぶり…腐敗指数はロシアと五十歩百歩

1: 樽悶 ★2023/09/12(火) 23:35:57.27 ID:6OjM/Lt39

（舛添 要一：国際政治学者）

ウクライナ戦争は激戦が続いている。ウクライナの反転攻勢が進んでいるという報道もあれば、ロシアの反撃が成果を上げているという情報もある。正確なところは不明である。
■　早期停戦は困難
（省略）
■　ウクライナ国防相の更迭

ウクライナが、ロシアと並ぶ汚職大国であることは、私が何度も指摘してきた通りである。

Transparency Internationalの調査による腐敗認識指数世界ランキングの2022年版が出たが、全対象国180カ国中、最もクリーンな1位はデンマーク、2位がフィンランド、3位がニュージーランドとなっている。日本とイギリスは18位である。ドイツが9位、カナダが14位、フランスは21位、アメリカは24位、イタリアが41位である。

最下位の180位はソマリアである。ウクライナは116位で、ロシアは137位である。両国とも、汚職が当たり前の政治風土である。

戦時という非常時に、しかも、戦争遂行の担当省である国防省で、不正や汚職が続いているというのだから驚きである。日本人には到底理解できないが、戦争遂行のため国防省には予算が集まり、また同省は西側諸国からの武器支援などの援助を管轄する重要な役割を果たす。従って、国防省には利権とカネが集まり、砂糖に集まる蟻のように利権屋が集中するのである。「戦争→利権とカネ→汚職」というパターンであり、ウクライナではこれが普通なのである。

この汚職の責任を問われる形で、オレクシイ・レズニコフ国防相が辞任した。事実上の更迭である。

実は、1月に全土で汚職が摘発されたとき、ヴャチェスラフ・シャポヴァロフ国防副大臣が軍用食料品を小売価格よりも高値で調達していたことが判明した。調達先が無名の食品会社だっただけに、贈賄が疑われた。このときに、レズニコフ国防相も同じことを疑われていたのである。

さらに、最近では、賄賂を受け取って徴兵逃れを手助けしたとして、各州の徴兵センターの責任者が更迭されている。
■　ゼレンスキーは汚職を退治できるか

ソ連邦崩壊の過程で、ロシアと同様に、ウクライナでも国営企業が民営化され、富が一部のオリガルヒに集中する状況になった。

たとえば、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所などを所有するドネツクの大富豪リナト・アフメトフ、親米派のオリガルヒで合金鉄、石油製品、金融、マスメディアなどの分野で広範な事業を手がけるプリヴァト・グループ創立者のイーホル・コロモイスキー、「チョコレート王」のペトロ・ポロシェンコ前大統領などが有名である。

オリガルヒのみならず、官僚機構を含むあらゆる社会システムに汚職がつきまとっており、賄賂なしには事が進まないソ連時代の悪弊がまだ続いている。それが経済を低迷させ、ウクライナをヨーロッパの最貧国としたのである。

コメディアンのゼレンスキーは、汚職と戦うために高校教師が大統領に登りつめる成功物語のドラマ「国民の僕」の主人公を演じたが、2019年の大統領選で国民は実際に彼を大統領に選んだ。

かつて大阪府で、コメディアンの横山ノックが知事に選ばれたが、それとよく似ている。それほど、ウクライナの政治腐敗が酷かったということである。

前出の親米派オリガルヒであるコロモイスキーは、ゼレンスキーの盟友であり、彼の所有するテレビ局がドラマ「国民の僕」を放映した。2014年3月には、反露派のコロモイスキーはドニプロペトロウシク州の知事に任命されたが、プーチンは「稀代の詐欺師」と呼んで彼を軽蔑している。

コロモイスキーは、2月にはウクライナ保安局（SBU）によって家宅捜査を受けているが、9月2日、キーウの裁判所で、詐欺と資金洗浄の疑いで、2カ月の勾留を命じられた。

ゼレンスキーによる汚職退治はうまくいくのであろうか。（以下ソース）
9/10(日) 10:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ed8df8863d3c038d656bb96d015ff110956ed51

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